音楽プログラミングの超入門(仮)

Python / 音楽情報処理 初心者が、初心者にも分かるような記事を書きたい。

【Windows8】 パワポからEPSファイルの作成とか

flowchart

photo by Kevin Gilmour

ビットマップデータとベクターデータ

画像データには大別して、ビットマップデータとベクターデータがあります。ビットマップデータは、画像サイズ(ピクセル数)が定められており、例えば 横600x縦450 といったような感じになっています。普段よく見かけるJPEGPNGファイルは全てビットマップデータ形式です。一方、ベクターデータでは画像をベクトルの集合として定義しているため、一般にベクトルの始点や終点を記述したテキストデータなどの形式をとります。EPSやPDFファイルはベクターデータ形式となっています。

細かい話は抜きにすると、ビットマップデータは写真などの複雑な配色を持つ画像データに向いており、逆にベクターデータは図形などの単純な形を記述する際に用いられます。特にベクターデータでは以下の点が特徴的(便利)です。

  • スクリーン上で拡大・縮小しても画質が落ちない(ビットマップデータはピクセル数が決まっているのでボヤけたりする)
  • 容量が小さい(高解像度なビットマップデータよりは)
  • 編集ソフトがあれば自由に変形可能

PDFファイルなどでどれだけ拡大しても文字がボヤけないのは、文字が全てベクター表現で記述されているためです。

こういった特徴から、論文に貼り付ける図などにはベクターデータを用いるのが一般的です。例えば latex で論文を書く人は、EPSファイルを貼り付けることが多いのではないでしょうか。

ベクターデータの作成

論文に写真などのビットマップデータを貼る際は、dpiを高くすることで画質を保つことができます。一方、フローチャート・グラフなどのように文字や図形を含む図は、拡大しても滲まないベクターデータで作成するのが最善手です。

フローチャート・グラフ図などを作成する手段は多く存在しますが、特にイラストレータやパワーポイントなどの描画ソフトを用いて作成する方が多いのではないでしょうか。イラストレータでは直接EPSファイルなどとして保存することが可能ですが、パワーポイントではそういったオプションは存在しないため、少し工夫が必要になってきます。

パワポからEPSファイルへ

肝心のパワポからEPSファイルの作成方法ですが、以下のサイトへ丸投げします。図入りでとても分かりやすく説明されているので、こちらで書き直すよりも良いでしょう。

Powerpointの画像を”そのまま”EPSに変換する方法 | ちかっぱ

ただし、以下の2点は変更したほうが良いかもしれません。

  1. 手順3での「LPCポートの選択」において、「FILE:(ファイルへ出力)」を選択する
  2. 手順4での「PSプリンタの選択」において、「Generic」の "MS Publisher Color Printer" を選択する

一つ目を行うことで、印刷毎に「ファイルへ出力」を指定する必要がなくなります。二つ目については、リンク先に書かれているように「psプリントが行える機種ならばなんでもいい」ようですが、(自分が設定したとき)Windows8環境ではうまくいく機種があまりなかったので、この機種へ設定するのが無難だと思います。